01 粘膜切開線(口腔内切開)
上顎の歯ぐきの上(前庭部)に、左右にわたって粘膜切開を行い、骨の表面が見えるように粘膜骨膜弁を剥離して術野を確保します。口の中からアプローチするため、基本的に顔面皮膚に切開線は残りません。
02 ダウンフラクチャー後の骨削除(干渉部のトリミング)
骨切り(上顎骨を可動化するための骨切り操作)を行って上顎骨を「動かせる状態」にした後、**ダウンフラクチャー(上顎骨骨片を下方へ可動させて展開する操作)**を行います。 そのうえで、予定した位置に上顎骨を移動させる際に邪魔になる骨(干渉部)がある場合は、**骨削除(トリミング)**を行い、骨片が無理なく所定の位置に収まるよう調整します。後方移動などでは上顎結節周囲の干渉調整が説明されることが多いです。
03 プレートによる固定
移動後の上顎骨が計画位置に安定していることを確認したら、チタンミニプレートとスクリューなどで骨片を固定します。固定部位は術式・移動量などで変わりますが、梨状口縁部や頬骨下稜部周辺などに複数箇所固定する説明が一般的です。
04 切開に伴う鼻翼部の拡がりの修正
口腔前庭からの切開・剥離により、術後に鼻翼基部(小鼻の付け根)が外側へ広がる方向の変化が出ることがあるため、必要に応じてAlar base cinch suture(シンチ縫合)を行います。これは、鼻翼基部周囲(鼻の筋・軟部組織)を内側へ寄せるように縫合して、鼻翼の拡がりを抑える/修正する目的で行われます。