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歯並びの矯正を考えている方で、「表側矯正と裏側矯正って、最終的な歯並びの効果に違いがあるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は、両者の違いは最終的な仕上がりだけではありません。治療中の見た目、毎日の食事のしやすさ、発音への影響、そして費用といった、皆さんの日常生活に深く関わるさまざまな側面に大きな違いがあります。
このコラムでは、表側矯正と裏側矯正について、単に「効果」という視点だけでなく、「治療中の見た目が気になる」「食事はいつも通りにしたい」「仕事で人前で話す機会が多い」「費用はできるだけ抑えたい」といった、具体的な疑問や要望に応えられるよう徹底的に比較していきます。それぞれの矯正方法の特徴を多角的に知ることで、ご自身のライフスタイルや価値観にぴったりの選択肢を見つけ、後悔のない矯正治療への第一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
表側矯正と裏側矯正、あなたに合うのはどっち?後悔しないための基礎知識
矯正治療を検討し始めたとき、まず耳にするのが「表側矯正」と「裏側矯正」ではないでしょうか。どちらを選べば良いのか、最終的な歯並びは本当に同じになるのか、治療中の生活はどのように変わるのか、多くの疑問や不安を抱えていることと思います。このセクションでは、後悔のない矯正治療を選ぶために、まずはそれぞれの基本的な特徴と違いについて詳しく解説していきます。
自分に合った矯正方法を見つけるためには、見た目や費用といった分かりやすい違いだけでなく、食事のしやすさ、発音への影響、痛みや通院頻度など、日常生活に深く関わる要素もしっかりと理解することが大切です。この後の章では、これらの具体的な比較項目を一つずつ丁寧に見ていきますので、ぜひご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせながら読み進めてみてください。
そもそも表側矯正・裏側矯正とは?装置が付く場所の違い
表側矯正と裏側矯正の最も大きな違いは、矯正装置を歯のどの部分に取り付けるかという点です。この装着位置の違いが、治療中の見た目や費用、快適さなど、あらゆる違いの根本的な理由となります。
「表側矯正」は、その名の通り歯の表面(唇側)に、金属やセラミックでできた小さな装置(ブラケット)を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく方法です。一方、「裏側矯正」は、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かします。この位置の違いによって、人から見たときの印象や、治療中の舌の動き、食べ物のつまりやすさなどが大きく変わってくるのです。
表側矯正(唇側矯正):最も一般的な矯正方法
表側矯正は、矯正治療の中でも最も歴史が長く、世界中で広く行われている標準的な治療方法です。歯の表面にブラケットという小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯に力を加え、徐々に歯を正しい位置へと動かしていきます。
この方法は多くの症例に対応でき、複雑な歯並びの改善にも効果的です。また、裏側矯正に比べて治療費用を抑えられる傾向にあるため、費用を重視する方にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。近年では、ブラケットの素材に目立ちにくい白色のセラミックや透明なプラスチックを選べるようになり、金属色の装置に抵抗がある方も安心して治療を始めやすくなっています。しかし、それでも口を開けたり笑ったりした際には、装置が外から見えてしまうという点が、審美性を気にする方にとってはデメリットとなりえます。
裏側矯正(舌側矯正):装置が見えない矯正方法
裏側矯正は、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付けるため、外からほとんど見えないという最大のメリットを持つ矯正方法です。特に人前で話す機会が多い方や、接客業など見た目が重視されるお仕事をされている方、あるいは矯正治療をしていることを周りに知られたくない方にとって、審美性の高さは非常に大きな魅力となります。
装置が見えないため、治療中でも口元を気にせず、自信を持って笑顔を見せることができます。一方で、装置が歯の裏側に付くため、舌の違和感や発音への影響が出やすいというデメリットもあります。また、表側矯正に比べて技術的に高度な知識と経験が必要とされるため、費用が高額になる傾向があります。しかし、近年ではオーダーメイドの装置なども登場し、一人ひとりの歯の形に合わせた薄い装置を使用することで、違和感や発音への影響を最小限に抑える工夫も進んでいます。
【徹底比較】表側矯正 vs 裏側矯正 7つの違い
このセクションからは、矯正治療を検討されている方が特に気になるであろう「見た目」「効果・仕上がり」「食事」「話しやすさ」「痛み・違和感」「費用」「治療期間・通院」という7つの項目に焦点を当て、表側矯正と裏側矯正を徹底的に比較していきます。それぞれの方法が持つ特徴を客観的な事実に基づいて深掘りし、ご自身のライフスタイルや価値観、優先順位と照らし合わせながら、最適な矯正方法を見つけるための一助となる情報をお届けします。
違い① 見た目:周りからどう見える?
矯正治療において、装置の「見た目」は多くの方が最も懸念されるポイントの一つでしょう。表側矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を装着するため、口を開けたり笑ったりした際に、装置が外から見えてしまいます。特に金属製のブラケットは目立ちやすいですが、近年では、歯の色に近い白や透明なセラミック製のブラケットや、ワイヤーも白色のものを選ぶことで、以前に比べて目立ちにくくすることは可能です。
一方、裏側矯正は、装置を歯の裏側(舌側)に装着しますので、外からはほとんど装置が見えることはありません。この審美性の高さが裏側矯正の最大のメリットであり、接客業や営業職など人前で話す機会の多い方、あるいは矯正治療をしていることを周囲に知られたくないと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
違い② 効果・仕上がり:歯の動き方に違いはある?
「表側矯正と裏側矯正で治療効果に違いがあるのか?」という疑問をよく耳にしますが、結論から申し上げますと、適切な治療計画と熟練した歯科医師のもとで行われれば、最終的な歯並びの仕上がりに大きな優劣はありません。どちらの方法でも、最終的には美しい歯並びと正しい噛み合わせを目指すことができます。
ただし、歯の動かし方のメカニズムにはわずかな「得意・不得意」が存在します。例えば、裏側矯正では、装置が歯の裏側にあるため、歯を内側に引っ張る力が働きやすく、出っ歯(上顎前突)の改善に適しているケースがあります。近年では「インコグニト」のようなオーダーメイドで製作される裏側矯正装置も登場しており、3D技術を駆使して患者さん一人ひとりの歯の形に合わせたブラケットを設計することで、より精密で効率的な歯の移動が可能になっています。このような技術の進歩により、以前は難しいとされた症例でも、裏側矯正で対応できるようになっています。
違い③ 食事:食べやすさと注意点
矯正治療中の食事については、表側矯正と裏側矯正でそれぞれ異なる注意点があります。表側矯正の場合、装置が歯の表面についているため、食べ物が装置と唇の間に挟まりやすくなります。また、硬い食べ物を噛んだ際に装置が外れたり、破損したりするリスクもあるため、せんべいやフランスパンなどの硬い食べ物には注意が必要です。
裏側矯正の場合は、装置が舌に当たるため、特に治療開始直後は食べ物を噛む際に違和感を覚えやすいかもしれません。また、装置の構造上、食べ物が装置に詰まりやすくなる傾向もあります。ただし、どちらの矯正方法でも、ガムやキャラメル、お餅などの粘着性の高い食べ物は装置に絡まりやすいため避けるべきです。食事のしにくさや違和感は、個人差はありますが、多くの方が次第に慣れていくものですので、過度に心配する必要はありません。
違い④ 話しやすさ(発音):滑舌への影響は?
人前で話す機会が多い方にとって、矯正治療中の「発音」への影響は気になる点でしょう。表側矯正は、装置が舌の動きを直接妨げない位置にあるため、発音への影響は比較的少ないとされています。治療開始直後にわずかな違和感を感じることはあっても、ほとんどの方がすぐに慣れることが多いです。
一方、裏側矯正は、装置が歯の裏側に装着されるため、舌の動きを一時的に制限することがあり、特に治療初期には「サ行」「タ行」「ラ行」などの特定の音が発音しにくくなる可能性があります。これは装置が舌に触れることで、今までとは異なる舌の使い方が求められるためです。しかし、この発音への影響は一時的なものであり、多くの方が数週間から1ヶ月程度で新しい舌の動きに慣れ、改善していく傾向にあります。また、「インコグニト」のような薄く精密に設計された装置は、従来の裏側矯正装置と比較して、発音への影響が少ないと言われることもあります。
違い⑤ 痛み・違和感:どこがどう痛む?
矯正治療に伴う痛みや違和感は、個人差はありますが、誰にでも起こりうるものです。まず、歯が動くこと自体による痛みは、表側矯正・裏側矯正のどちらを選んでも、装置の調整後数日間は生じる共通の痛みです。これは歯に力がかかり、骨がリモデリングされる過程で起こる生理的な反応ですので、徐々に和らいでいきます。
装置が口の粘膜に当たる痛みや違和感には違いがあります。表側矯正では、装置が唇や頬の内側に触れることで、口内炎ができやすくなることがあります。裏側矯正の場合は、装置が舌に当たるため、舌の違和感や舌に口内炎ができやすくなります。このような痛みや違和感に対しては、矯正用ワックスを装置の当たっている部分に貼り付けて、粘膜を保護する対処法があります。もし痛みが続くようでしたら、無理に我慢せず、治療を受けている歯科医院にご相談ください。
違い⑥ 費用:相場と価格差の理由
矯正治療の費用は、治療方法を選ぶ上で非常に重要な要素です。一般的に、裏側矯正は表側矯正に比べて費用が高額になる傾向があります。具体的な費用の目安としては、表側矯正が約80万円から120万円程度であるのに対し、裏側矯正は約100万円から150万円程度が相場となることが多いです。
裏側矯正が高額になる理由には、いくつかあります。第一に、歯の裏側という複雑な形状に合わせて装置を製作する必要があるため、オーダーメイドの装置が不可欠となり、その材料費が高くなるためです。第二に、歯の裏側に装置を装着したり調整したりする作業は、表側矯正に比べて高度な技術と、より繊細な作業が求められます。そのため、歯科医師の技術料が高くなる傾向や、一回の診療にかかる時間(チェアタイム)が長くなることも、費用に影響を与えます。
違い⑦ 治療期間・通院:期間や通いやすさの違い
矯正治療の「期間」と「通院」についても、表側矯正と裏側矯正で気になる点があるかもしれません。かつては、裏側矯正の方が治療期間が長くなると言われることもありましたが、近年の矯正技術の進歩により、現在では両者の治療期間に大きな差はほとんどありません。症例によっては、裏側矯正の方が歯の動きをコントロールしやすく、結果的に治療が早く終わるケースも出てきています。最終的な治療期間は、患者さん個人の歯並びの状態や、治療計画によって大きく異なります。
通院頻度については、どちらの矯正方法も月に1回程度の調整が必要となることが多く、大きな違いはありません。ただし、1回あたりの診療にかかる時間(チェアタイム)は、裏側矯正の方が装置の調整が複雑であるため、表側矯正に比べて長くなる傾向があります。この点は、お仕事などで忙しい方にとっては、考慮すべきポイントとなるかもしれません。
メリット・デメリットで再確認!あなたに合うのはどっち?
ここまで、表側矯正と裏側矯正について、見た目、効果、食事、話しやすさ、痛み、費用、治療期間といった多角的な視点から詳しく比較してきました。それぞれの特徴を理解することで、ご自身のライフスタイルや価値観に照らし合わせて、どの矯正方法が最適なのかが見えてきたのではないでしょうか。このセクションでは、これまでの比較内容を総括し、それぞれの矯正方法のメリットとデメリットを改めて分かりやすく整理していきます。ご自身の優先順位と照らし合わせながら、最終的な選択の助けとしてください。
裏側矯正のメリット・デメリット
裏側矯正は、特に見た目を重視する方に選ばれる矯正方法ですが、審美性以外にもさまざまなメリットとデメリットがあります。
審美性が非常に高い: 装置が歯の裏側にあるため、他者からほとんど気付かれることなく矯正治療を進められます。接客業や人前に出る機会が多い方にとって大きな利点です。
唾液の自浄作用により虫歯になりにくい: 装置が歯の裏側にあるため、常に唾液で洗い流されやすく、表側矯正と比較して虫歯のリスクが低いと言われています。
前歯を内側に引き込みやすい: 歯を内側に動かすメカニズムが働きやすいため、出っ歯(上顎前突)の改善に適している場合があります。
舌で前歯を押す癖(舌癖)の改善につながることがある: 装置が舌に触れることで、無意識に行っていた舌癖を抑制し、歯並びへの悪影響を防ぐ効果が期待できることがあります。
一方、以下のようなデメリットもあります。
費用が高額: オーダーメイドの装置が必要となることや、治療に高度な技術と時間を要するため、一般的に表側矯正よりも費用が高くなります。
慣れるまで発音しにくい: 装置が舌に当たるため、特に治療開始直後は「サ行」「タ行」「ラ行」などが発音しにくくなることがあります。
舌の違和感がある: 常に舌に装置が触れているため、慣れるまでは違和感や不快感を感じることがあります。口内炎ができやすいこともあります。
対応できる歯科医師・医院が限られる場合がある: 裏側矯正は専門性が高いため、すべての歯科医院で対応しているわけではありません。歯科医師の技術や経験が治療結果に大きく影響します。
表側矯正のメリット・デメリット
表側矯正は、最も歴史が長く、広く普及している矯正方法です。多くの症例に対応できる柔軟性を持つ一方で、見た目の問題が懸念されることがあります。
比較的費用が安い: 裏側矯正やマウスピース矯正と比較して、装置にかかる費用や技術料が抑えられる傾向にあります。
ほとんどの症例に対応できる: さまざまな歯並びの乱れや不正咬合に対し、幅広く適用できる汎用性の高さが特徴です。
多くの歯科医院で治療を受けられる: 一般的な矯正方法であるため、裏側矯正よりも治療を受けられる歯科医院が多いです。
発音への影響が少ない: 装置が舌の動きを直接妨げないため、治療開始直後から発音への影響は比較的少ないと言われています。
治療の歴史が長く実績が豊富: 長年の実績とデータが蓄積されており、安定した治療計画を立てやすいという側面があります。
一方で、以下のようなデメリットも存在します。
装置が外から見えて目立つ: 歯の表側に装置を装着するため、口を開けたり笑ったりした際に装置が見えてしまいます。近年では透明なブラケットや白いワイヤーなど、目立ちにくい素材も増えています。
装置が唇や頬の粘膜に当たりやすい: 治療開始直後や調整後は、装置が唇や頬の内側に擦れて口内炎ができやすいことがあります。
食事の際に食べ物が挟まりやすい: 装置の構造上、食べ物が挟まりやすく、食後の歯磨きに手間がかかることがあります。
表側・裏側だけじゃない!知っておきたい第3・第4の選択肢
ここまで、矯正治療の代表的な方法である「表側矯正」と「裏側矯正」について詳しく比較してきました。しかし、矯正治療の選択肢はこれら二つだけではありません。近年では、それぞれのメリットを組み合わせたり、全く異なるアプローチで歯を動かしたりする方法も登場しています。
このセクションでは、皆さんの視野をさらに広げ、多様なニーズに応えることができる、第三、第四の選択肢についてご紹介します。ご自身のライフスタイルや求める条件にぴったりの方法を見つけるために、ぜひ参考にしてみてください。まずは、表側矯正と裏側矯正の「いいとこ取り」をしたハーフリンガル矯正から見ていきましょう。
見た目と費用のいいとこ取り「ハーフリンガル矯正」
「ハーフリンガル矯正」とは、その名の通り、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた治療方法です。特に、人から見えやすい上顎の歯には目立ちにくい「裏側矯正」を、比較的目立ちにくい下顎の歯には「表側矯正」を適用するのが一般的です。
この組み合わせにより、全てを裏側矯正にするよりも費用を抑えつつ、笑った時や話している時の審美性を確保できるという大きなメリットがあります。裏側矯正は高額になりがちですが、ハーフリンガル矯正を選ぶことで、費用の負担を軽減しながら、見た目の心配を減らすことが可能です。見た目も費用も妥協したくないと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ワイヤーを使わない「マウスピース矯正」との比較
ワイヤーを使った矯正方法以外にも、近年注目を集めているのが「マウスピース矯正」です。これは、透明なプラスチック製のマウスピースを定期的に交換していくことで、少しずつ歯を動かしていく治療法です。
マウスピース矯正の最大の利点は、「取り外しが可能」であることと、「非常に目立ちにくい」ことです。透明なマウスピースは装着していることがほとんど気づかれず、食事や歯磨きの際には自分で取り外せるため、快適性が高いと感じる方が多いです。しかし、自己管理が治療結果を大きく左右するため、指示された装着時間を守ることが非常に重要になります。また、ワイヤー矯正に比べて、複雑な症例や歯の大きな移動が必要なケースでは適応が難しい場合があるため、ご自身の歯並びに合っているかを歯科医師とよく相談することが大切です。
後悔しない矯正方法の選び方 3つのステップ
ここまで、表側矯正と裏側矯正について様々な角度から比較してきました。多くの情報を得て、さらに迷ってしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、せっかく矯正治療に一歩踏み出すのであれば、後悔のない選択をしたいものです。このセクションでは、皆さんがご自身のライフスタイルや価値観に本当に合った矯正方法を見つけるための具体的な3つのステップをご紹介します。これらのステップを踏むことで、漠然とした不安を解消し、自信を持って治療に進んでいただけるはずです。
ステップ1:自分の優先順位を決める(見た目・費用・快適さ)
矯正治療の成功は、ご自身の「何を最も重視するか」を明確にすることから始まります。この記事でご紹介した「見た目(審美性)」「費用」「治療中の快適さ(食事、発音、痛み)」など、多くの比較項目がありました。どれも大切ですが、全てを完璧に満たす治療法はなかなかありません。例えば、「人前に出る仕事だから、とにかく装置が見えない裏側矯正を選びたい」という方もいれば、「多少装置が見えても、費用を抑えて確実に治したい」と考える方もいるでしょう。「毎日の食事や会話に支障が出ないよう、できるだけ快適に過ごしたい」という優先順位もあるかもしれません。
ご自身のライフスタイルや価値観を振り返り、どの要素が一番重要なのか、あるいは譲れない点と妥協できる点を整理してみてください。この優先順位が明確になるほど、ご自身にとって最適な矯正方法が見えてきます。
ステップ2:信頼できる歯科医院を見つけるポイント
矯正治療は長期間にわたるため、治療の成否は歯科医院選びに大きく左右されます。信頼できる歯科医院を見つけるためには、いくつかのポイントがあります。まず、「日本矯正歯科学会の認定医や専門医が在籍しているか」を確認することは、専門性の高い治療を受けられるかどうかの大切な目安になります。また、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など、特定の矯正方法に偏ることなく、複数の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを公平に説明してくれる歯科医院を選びましょう。
カウンセリングが丁寧で、患者さんの疑問や不安に真摯に耳を傾け、一つ一つ丁寧に答えてくれるかも重要です。さらに、ご自身の症例と似た治療実績が豊富であるか、そして、治療計画や費用、期間について明確な説明があるかどうかも確認することで、安心して治療を任せられる歯科医院を見つけることができるでしょう。
ステップ3:まずはカウンセリングで専門家に相談する
インターネットでの情報収集は非常に有効ですが、最終的な判断は、ご自身の口の中の状態を直接診てもらう専門家との相談が不可欠です。多くの歯科医院では無料カウンセリングを実施していますので、まずは気軽に相談に行ってみることを強くおすすめします。ご自身の歯並びの状態や顎の骨格など、客観的な診断に基づいたプロの視点から、最適な治療法や、ご自身の優先順位に合わせた治療計画を提案してもらうことができます。
具体的な費用や治療期間の見積もりもその場で得られるため、漠然とした不安が具体的なイメージへと変わり、後悔のない選択をするための最も確実な一歩となるでしょう。いくつかの歯科医院でカウンセリングを受けて比較検討することも、納得のいく治療を選ぶ上でとても大切なことです。
表側・裏側矯正に関するよくある質問(Q&A)
ここまで、表側矯正と裏側矯正について様々な角度から比較してきました。しかし、実際に治療を検討される中で、まだ解決しきれていない疑問や、より具体的な状況に関する不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。このセクションでは、矯正治療を考える方が特によく抱く質問をQ&A形式でご紹介します。それぞれの質問に対する具体的な回答を通じて、皆さんの疑問を解消し、より深い理解へとつながることを目指します。
Q. 裏側矯正ができない症例はありますか?
裏側矯正は非常に有効な治療法ですが、残念ながらすべての症例に適用できるわけではありません。例えば、噛み合わせが極端に深い「過蓋咬合(かがいこうごう)」や、歯の長さが著しく短いケース、顎が非常に小さく装置を装着するスペースが確保できない場合などは、裏側矯正が難しいと判断されることがあります。
しかし、矯正治療の技術は日々進化しています。以前は難しかった症例でも、「バイトアップ」と呼ばれる、奥歯に一時的に装置を装着して噛み合わせを高くする方法を用いることで、裏側矯正が可能になるケースも増えています。また、インコグニトのようなオーダーメイドの装置は、より複雑な歯並びにも対応できるよう設計されています。ご自身の歯並びが裏側矯正に適しているかどうかは、インターネットの情報だけで判断せず、まずは矯正歯科の専門医に直接相談し、精密な検査と診断を受けることが最も重要です。
Q. 装置が舌や頬に当たって痛いときはどうすればいいですか?
矯正装置の装着初期は、装置が口の中の粘膜に当たって痛みや違和感が生じることがよくあります。特に、表側矯正では唇や頬の内側、裏側矯正では舌に装置が触れることで口内炎ができやすくなります。
このような場合の最も一般的な対処法は、歯科医院で受け取る「矯正用ワックス」を使用することです。痛みを感じる装置の突起部分をワックスで覆うことで、粘膜との摩擦を防ぎ、痛みを和らげることができます。ワックスは食事や歯磨きの際には一度外し、新しいものに付け替えてください。それでも痛みが改善しない場合や、ワイヤーの先端が飛び出して粘膜に刺さるなど、ワックスで対応しきれない状況であれば、我慢せずに治療を受けている歯科医院へ速やかに連絡し、相談するようにしてください。歯科医師やスタッフが適切な処置をしてくれます。
Q. 歯磨きはどちらが大変ですか?ケアのコツはありますか?
矯正装置を装着すると、歯と装置の間に食べカスが挟まりやすくなり、これまで以上に丁寧な歯磨きが必要になります。表側矯正の場合、装置が目に見える位置にあるため、磨き残しを確認しやすいという利点があります。一方、裏側矯正は装置が歯の裏側にあるため、鏡を使っても直接確認しにくく、磨き残しに気づきにくいという難しさがあります。しかし、裏側矯正は唾液による自浄作用が働きやすいため、虫歯になりにくいという見方もあります。
どちらの矯正方法でも共通して重要なのは、補助清掃用具を効果的に活用することです。特に、「タフトブラシ(ワンタフトブラシ)」は、ブラシの毛先が細く、装置の隙間や歯と歯茎の境目など、普通の歯ブラシでは届きにくい場所をピンポイントで磨くのに非常に役立ちます。「歯間ブラシ」も、ワイヤーの下やブラケットの周りの汚れを除去するのに有効です。これらのアイテムを通常の歯ブラシと併用し、歯科衛生士から指導された正しい磨き方を実践することで、治療中の虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ:自分にぴったりの矯正方法で、自信のある笑顔を手に入れよう
表側矯正と裏側矯正、どちらの矯正方法にもそれぞれに優れた点と、注意すべき点があります。どちらか一方がすべての人にとって絶対的に優れているというわけではありません。
この記事を通じて、それぞれの矯正方法の具体的な違いを理解していただけたことと思います。最も大切なことは、ここで得た知識を元に、ご自身のライフスタイル、価値観、そして予算に照らし合わせて、何を最も優先したいのかを明確にすることです。
見た目の美しさを最優先したいのか、治療中の快適さを重視したいのか、それとも費用を抑えたいのかなど、ご自身の希望を整理してみてください。その上で、最終的には専門家である歯科医師とじっくり相談し、「ご自身にとって最適な治療法」を選択することが、治療後の後悔を防ぎ、心から満足できる結果と、自信に満ちた素敵な笑顔につながります。
監修者
菅野 友太郎 | Yutaro Kanno
国立東北大学卒業後、都内の医療法人と石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)に勤務。
2018年大森沢田通り歯科・予防クリニックを開業、2025年 東京銀座A CLINIC デンタル 理事長に就任し現在に至る。
【所属】
・5-D Japan 会員
・日本臨床歯周病学会 会員
・OJ(Osseointegration study club of Japan) 会員
・静岡県口腔インプラント研究会 会員
・日本臨床補綴学会 会員
・日本デジタル歯科学会 会員
・SPIS(Shizuoka Perio implant Study) 会員
・TISS(Tohoku implant study society) 主催
【略歴】
・2010年 国立東北大学 卒業
・2010年 都内医療法人 勤務
・2013年 石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)勤務
・2018年 大森沢田通り歯科・予防クリニック 開業
・2025年 東京銀座A CLINIC デンタル 理事長 就任
銀座駅徒歩3分・東銀座駅徒歩10秒の矯正歯科・審美歯科
『東京銀座A CLINIC デンタル』
住所:東京都中央区銀座5丁目13-19 デュープレックス銀座タワー5/13 12階
TEL:03-6264-3086