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2025.09.29

ハートリップ(リップリフト)は、上唇の形状を美しく整える審美的な施術として、多くの患者様にお選びいただいています。唇の形にお悩みをお持ちの方や、より魅力的な口元を手に入れたいとお考えの方にとって、理想的な選択肢となることが期待できます。
この施術は、人中(鼻の下の溝)の長さを短縮し、上唇のカーブを美しく形成することで、ハート型の愛らしい唇を作り上げることを目的としています。自然で美しい仕上がりを実現するために、患者様一人ひとりの顔立ちや骨格に合わせた精密な施術計画を立案いたします。
初めて美容外科施術を検討される患者様にとって、施術内容やダウンタイムについて詳しく理解していただくことは、安心して治療を受けていただくために不可欠な要素です。本コラムでは、ハートリップの具体的な施術方法、回復過程、注意事項について、専門的な観点から分かりやすく解説いたします。
当院では患者様の安全性を最優先に考え、十分なカウンセリングと丁寧な施術により、理想的な唇の形を実現するお手伝いをさせていただいています。美しい唇を手に入れることで、より自信に満ちた笑顔を見せていただけることを願っています。
ハートリップは、鼻の下から上唇までの距離(人中)を短縮することで、上唇をより前方に押し出し、魅力的なカーブを作り出す施術です。人中が長いと唇が薄く見えたり、口元の印象が間延びして見えたりすることがありますが、この施術により理想的なバランスを実現できます。
施術では、鼻柱の下部に沿って精密な切開を行い、余分な皮膚組織を除去します。この際、自然な鼻の形状を保ちながら、上唇の位置を適切に調整することが重要なポイントとなります。切開線は鼻の自然な境界線に沿って作られるため、傷跡は目立ちにくくなります。
上唇の形状を美しく見せるために、唇山(キューピッドボウ)の形成にも細心の注意を払います。この部分の形状により唇全体の印象が大きく変わるため、患者様の顔立ちに最も適した形状を慎重に設計いたします。
また、施術の際は唇の動きや表情に影響を与えないよう、筋肉組織への配慮も欠かせません。自然な表情を保ちながら、美しい唇の形を実現することで、患者様にご満足いただける結果を目指します。
施術前のカウンセリングでは、患者様のご希望を詳しくお聞きし、現在の唇の形状や顔全体のバランスを総合的に評価いたします。理想とされる唇の形や、日常生活でのご要望なども含めて、十分な時間をかけてお話を伺います。
顔の骨格や筋肉の付き方、皮膚の質感なども詳細に診査し、最適な施術計画を立案いたします。コンピューターシミュレーションを活用して、施術後の予想される変化を視覚的にご確認いただくことも可能です。
既往歴やアレルギー歴、現在服用されている薬剤についても詳しくお聞きし、安全な施術を行うための準備を整えます。血液をサラサラにする薬剤を服用されている場合は、主治医と相談の上で一時的な休薬が必要になることもあります。
施術前の注意事項として、禁煙や禁酒の期間、スキン管理の方法などについてもご説明いたします。これらの準備により、より良い治癒過程を期待でき、理想的な仕上がりを実現することができます。
施術は局所麻酔下で行われ、患者様の負担を最小限に抑えながら安全に実施されます。麻酔が十分に効いていることを確認してから、事前に計画された通りの切開を慎重に行います。施術時間は通常1時間程度で、日帰りでの治療が可能です。
切開後は、予定された量の皮膚組織を精密に除去し、上唇の位置を理想的な高さに調整します。この工程では、左右のバランスを保ちながら、自然で美しいカーブを作り出すことに特に注意を払います。
縫合は非常に細い糸を使用し、傷跡が目立たないよう丁寧に行います。縫合線が鼻の自然な境界線と一致するよう配慮することで、治癒後の傷跡をほとんど分からないレベルまで最小化することができます。
施術終了後は、腫れや内出血を抑えるための処置を行い、帰宅時の注意事項について詳しくご説明いたします。処方薬の使用方法や、日常生活での注意点についても、書面でお渡しして確認していただきます。
ハートリップのダウンタイムは比較的軽度で、多くの患者様が日常生活に大きな支障をきたすことなく回復期間を過ごしていただけます。ただし、個人差があるため、十分な回復期間を見込んでおくことが重要です。
施術直後から数日間は、唇周辺の腫れや軽度の痛みが生じることがあります。腫れは術後2〜3日目にピークを迎え、その後徐々に軽減していきます。痛みについては処方される痛み止めで十分にコントロールできる程度のものです。
内出血が生じる場合もありますが、これは自然な治癒過程の一部であり、通常は1〜2週間程度で消失します。メイクやコンシーラーを使用することで、ある程度目立たなくすることも可能です。
感覚の変化や軽い違和感を感じることもありますが、これらの症状も時間の経過とともに改善されます。完全な回復には個人差がありますが、多くの場合1〜3ヶ月程度で自然な感覚が戻ります。
施術後の日常生活では、唇周辺への刺激を避けることが重要です。歯磨きの際は施術部位に歯ブラシが当たらないよう注意し、洗顔時も優しく行うよう心がけてください。
食事については、熱いものや辛いもの、酸味の強いものは避けていただき、なるべく刺激の少ない食べ物を選ぶようお勧めします。ストローを使用して飲み物を摂取することで、唇への負担を軽減することができます。
喫煙は治癒過程に悪影響を与える可能性があるため、施術前後は禁煙していただく必要があります。また、過度な飲酒も腫れを長引かせる原因となるため、控えていただくようお願いいたします。
運動については、激しい運動は腫れや出血のリスクを高めるため、施術後しばらくは軽い散歩程度にとどめていただくことをお勧めします。徐々に活動レベルを上げていき、完全回復後に通常の運動を再開してください。
メイクに関しては、施術部位以外は翌日から可能ですが、唇周辺のメイクは抜糸後まで控えていただく必要があります。ファンデーションやコンシーラーを使用する際も、切開部位に直接触れないよう注意深く行ってください。
外出については、マスクを着用することで施術部位を保護し、他人の目を気にすることなく日常生活を送ることができます。ただし、マスクが切開部位に直接触れないよう、適切な大きさのものを選択することが重要です。
紫外線は治癒過程に悪影響を与える可能性があるため、外出時は日焼け止めクリームの使用や帽子の着用により、施術部位を保護することをお勧めします。
仕事復帰については、デスクワーク中心の場合は数日から1週間程度、接客業など人と接する機会の多いお仕事の場合は、腫れが引いてから復帰されることをお勧めします。
施術後は定期的な経過観察により、治癒状況を確認し、必要に応じて適切な指導を行います。抜糸は通常1週間程度で行われ、この時点で日常生活の制限も大幅に緩和されます。
万が一、予想以上の腫れや痛み、異常な症状が現れた場合は、遠慮なくご連絡ください。24時間体制でのサポートにより、患者様の不安を解消し、安心して回復期間を過ごしていただけるよう努めています。
傷跡の管理についても詳しくご指導いたします。適切なスキン対策により、傷跡をより目立たなくし、美しい仕上がりを実現することができます。
完成形に近づくには数ヶ月を要することもありますが、段階的な変化を実感していただけるよう、定期的な経過確認を継続いたします。
ハートリップによる美しい結果を得るためには、患者様と医療スタッフとの密接な連携が不可欠です。施術前の十分な相談から術後の管理まで、すべての段階において患者様のご協力をお願いしています。
個人の顔立ちや骨格に合わせたオーダーメイドの施術により、自然で美しい唇を実現いたします。画一的な施術ではなく、患者様一人ひとりの魅力を最大限に引き出すことを目指しています。
施術に関するご質問やご不安がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。経験豊富な医療スタッフが、患者様の美しさを実現するため、全力でサポートいたします。理想的な唇の形を手に入れ、より輝く笑顔を見せていただけることを心より願っています。