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2025.09.20

インビザラインの治療期間は?仕事や生活に影響を与えない矯正方法を紹介

インビザラインの治療期間は?仕事や生活に影響を与えない矯正方法を紹介

銀座駅徒歩3分・東銀座駅徒歩10秒の歯医者・審美歯科「東京銀座A CLINIC デンタル」です。

結婚式を控えている方、ビジネスシーンで自信を持って笑顔を見せたい方、周囲に気づかれずに歯並びを整えたいと考える方にとって、インビザライン矯正は非常に魅力的な選択肢です。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、日々の生活への影響を最小限に抑えながら理想の口元を目指せることから、多くの方から注目を集めています。

この記事では、インビザライン矯正にかかる治療期間の目安、その期間に影響を与える様々な要因、そして治療を計画通りに進めるための具体的なポイントを詳しくご紹介します。ご自身の状況に合わせた最適な矯正プランを見つけるためのヒントが詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?仕事や生活への影響が少ない歯科矯正

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを整える、現代的な歯科矯正治療の一つです。従来のワイヤー矯正とは異なり、金属のブラケットやワイヤーを使用しないため、見た目の問題や日常生活における不便さが大幅に軽減されることが大きな特徴です。特に、人前に出る機会の多い方や、矯正期間中の見た目を気にされる方に選ばれています。

この治療法が仕事や生活への影響が少ないと言われるのは、主にその「透明性」と「取り外し可能」という特性によるものです。装置が目立たないことで、周囲に矯正していることを気づかれにくく、会議や商談、あるいはプライベートでの会話においても、自信を持って笑顔を保つことができます。また、食事や歯磨きの際に装置を外せるため、矯正中も普段通りの食生活や口腔ケアが可能となり、ストレスを感じにくいのが利点です。

透明で目立たないから周りに気づかれにくい

インビザラインの最大の魅力は、その透明性にあります。アライナーと呼ばれるマウスピース型の矯正装置は、非常に薄く透明な医療用プラスチックで作られています。そのため、装着していてもほとんど目立たず、遠目からはもちろん、近くで話していても、ほとんど他人に気づかれることはありません。結婚式や大事なプレゼンテーションなど、人生の重要なイベントを控えている方々にとって、見た目の不安を解消し、自信を持って臨めることは大きなメリットとなるでしょう。

従来のワイヤー矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが歯の表面に取り付けられるため、どうしても目立ってしまいがちでした。特に成人の方で矯正をためらっていた理由の一つが、この見た目の問題であることが少なくありません。インビザラインは、こうした審美的な課題をクリアすることで、矯正治療へのハードルを大きく下げ、より多くの人が理想の歯並びを手に入れる機会を提供しています。

取り外し可能で食事やセルフケアも快適

インビザラインが仕事や生活への影響を少なく抑えられるもう一つの理由は、矯正装置が患者さん自身で取り外し可能である点にあります。食事の際にはマウスピースを外せるため、カレーやコーヒーといった着色しやすい飲食物、硬いおせんべいや粘着質のキャラメルなども、我慢することなく普段通りに楽しむことができます。ワイヤー矯正で懸念される「食べ物が装置に挟まる」「装置が破損する」といった心配も、インビザラインではほとんどありません。

また、口腔内の清潔を保つセルフケアにおいても、この取り外し可能性は大きな利点となります。マウスピースを外せば、普段お使いの歯ブラシやフロスで、矯正前と同じように丁寧に歯磨きを行うことが可能です。装置に食べカスが詰まって不衛生になったり、歯磨きがしにくくなることで虫歯や歯周病のリスクが高まったりする心配も軽減されます。これにより、矯正治療中も快適に口腔衛生を維持し、口内トラブルを未然に防ぐことにもつながります。

矯正中の口腔ケアが容易であることは、治療期間が長引く原因となる虫歯や歯周病の発生を防ぐ上で非常に重要です。インビザラインは、そうしたリスクを最小限に抑えながら、患者さんがストレスなく治療を続けられる環境を提供していると言えるでしょう。

インビザラインの治療期間の目安

インビザライン矯正を検討されている方にとって、治療期間がどのくらいになるのかは特に気になる点ではないでしょうか。インビザラインの治療期間は、一人ひとりの歯並びの状態や、治療目標によって大きく異なります。そのため、一概に「〇ヶ月で終わります」と断言することはできませんが、一般的な目安をお伝えすることは可能です。

このセクションでは、全体矯正と部分矯正それぞれの平均的な治療期間や、お子さまと大人で期間が異なる理由について詳しく解説いたします。ご自身のケースではどのくらいかかるのか、おおよその見当をつける参考にしてください。

全体矯正の平均期間:1年半~2年程度

奥歯のかみ合わせを含め、歯全体を動かして歯並びを整える全体矯正の場合、平均的な治療期間は1年半から2年程度が目安となります。しかし、症例の複雑さによっては、2年から3年程度の期間を要することもあります。

例えば、重度の叢生(歯のでこぼこ)、著しい出っ歯や受け口、抜歯が必要となるようなケースでは、歯を大きく移動させる必要があるため、どうしても治療期間は長くなる傾向にあります。ご自身の歯並びが全体矯正に該当するかどうかは、歯科医師の診断を受けることで明確になります。

部分矯正の平均期間:最短4ヶ月~1年程度

前歯の軽度なすき間や、少しだけ気になる歯のでこぼこなど、特定の歯並びだけを整える部分矯正の場合、治療期間は比較的短く、最短で4ヶ月程度から1年程度で完了することが多いです。部分矯正は、矯正の対象となる歯の本数が少なく、移動させる距離も短いため、短期間での治療が期待できます。

しかし、部分矯正が適用できるのは、あくまで軽度な症例に限られます。奥歯のかみ合わせに問題がある場合や、歯並び全体を大きく改善したい場合には、部分矯正では対応できないことがあります。結婚式やイベントを控えていて、できるだけ早く見た目を改善したいという方には魅力的な選択肢ですが、適用可能かどうかは歯科医師との相談が不可欠です。

子どもの場合と大人の場合での期間の違い

インビザライン矯正の治療期間は、患者さんの年齢によっても異なる傾向があります。お子さまの場合、まだ顎の骨が成長段階にあるため、歯を動かす際の抵抗が少なく、比較的スムーズに移動が進みやすいという特徴があります。そのため、半年から2年程度で治療が完了することも珍しくありません。

一方、大人の場合、顎の骨の成長がすでに止まっているため、歯の移動にはお子さまよりも時間がかかる傾向にあります。そのため、平均して2年から3年ほど治療が続くケースが多く見られます。しかし、大人でも軽度な症例や、部分矯正を選択する場合には、より短い期間で治療を終えることも可能です。

インビザラインの治療期間に影響する要因

インビザライン矯正の治療期間は、患者さんの歯並びの状態や治療の進め方によって大きく異なります。特に、予期せぬ要因によって治療が長引いてしまうケースもあります。ここでは、インビザラインの治療期間に影響を与える主な要因として、元の歯並びの複雑さ、治療計画の途中で起こり得る変更、そして虫歯や歯周病といったお口のトラブルに焦点を当ててご説明します。

これらの要因を理解しておくことで、ご自身の治療がスムーズに進むよう、日々の生活で気をつけるべき点が見えてくるはずです。

歯並びの複雑さ(動かす歯の本数や距離)

インビザライン矯正にかかる治療期間は、患者さん一人ひとりの歯並びの複雑さに大きく左右されます。具体的には、どのくらいの歯を、どの程度の距離動かす必要があるのかが期間に影響します。例えば、軽度の歯のねじれやわずかな隙間を改善する部分矯正であれば比較的短期間で完了しますが、奥歯を含む全体的な噛み合わせの改善や、大きな歯の移動が必要なケースでは、それだけ長い期間が必要となります。

また、重度の叢生(歯がデコボコに生えている状態)や、出っ歯、受け口といった顎の骨格に起因する複雑な症例では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を伴うことがあります。抜歯をすると、その隙間を埋めるための歯の移動距離が長くなるため、結果として治療期間が延びる傾向にあります。動かす歯の本数が多ければ多いほど、また、移動距離が長ければ長いほど、治療はより慎重に進める必要があり、その分、期間も長くなることをご理解ください。

治療計画の変更(リファインメント)の発生

インビザライン矯正では、治療の途中で「リファインメント」と呼ばれる治療計画の調整が行われることがあります。これは、最初の治療計画通りにすべての歯が動かなかった場合に、より理想的な歯並びに近づけるために、追加でマウスピースを作成し治療を継続する工程を指します。

リファインメントが発生する原因はさまざまですが、例えば、マウスピースの装着時間を守れなかったり、歯の動きが予想と異なったりすることが挙げられます。リファインメントが必要になると、新たに歯型を採取し、マウスピースを再製作する期間が発生するため、その分治療期間が延長することになります。しかし、リファインメントは珍しいことではなく、多くのケースで最終的な仕上がりをより良くするために行われるため、過度に心配する必要はありません。

虫歯や歯周病などの口内トラブル

インビザライン矯正中に虫歯や歯周病といったお口のトラブルが発生すると、治療期間が長引く可能性があります。なぜなら、虫歯や歯周病が見つかった場合、歯の健康を最優先するため、一旦矯正治療を中断してこれらの病気の治療を行わなければならないからです。

例えば、大きな虫歯ができてしまった場合、その治療が終わるまでマウスピースの装着を中断する必要があるかもしれません。治療を中断している間は歯が動かず、場合によっては後戻りしてしまうこともあります。また、歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまうため、矯正治療自体が難しくなるケースもあります。このようなトラブルが発生すると、治療スケジュールに遅れが生じ、全体の期間が延長してしまうリスクがあるため、日頃からのお口のケアが非常に重要です。

計画通りに治療を進めるための重要なポイント

インビザライン治療を成功させ、計画通りの期間で理想の歯並びを手に入れるためには、患者さんご自身の積極的な関与と自己管理が不可欠です。歯科医師が立てた綿密な治療計画も、それを実行する患者さんの協力がなければ、期待通りの結果には繋がりません。ここでは、インビザライン治療をスムーズに進め、期間内に完了させるために特に重要なポイントをいくつかご紹介します。

具体的には、マウスピースの装着時間を厳守すること、適切なマウスピースの管理を徹底すること、そして日々の口腔ケアを怠らないことが挙げられます。これらの自己管理を徹底することで、治療の遅延を防ぎ、より効果的に歯を動かすことが可能になります。

マウスピースの装着時間(1日20時間以上)を守る

インビザライン治療において、最も重要ともいえるのがマウスピースの装着時間を厳守することです。歯科医師からは「1日20時間以上」の装着が推奨されており、この時間を下回ると、歯が計画通りに動かないだけでなく、治療期間が大幅に延長する原因となってしまいます。食事や歯磨きの時間以外は、就寝中も含めて常にマウスピースを装着している状態を保つように心がけてください。

長時間装着が必要な理由は、歯を持続的に正しい方向へ動かすためです。マウスピースは、歯に弱い力を継続的に加えることで少しずつ歯を移動させます。装着時間が短いと、歯にかかる力が不十分になり、マウスピースと歯の間にズレが生じてしまう可能性があります。このズレが大きくなると、次の段階のマウスピースがフィットしなくなり、治療計画の見直しや追加のマウスピースが必要となり、結果的に治療期間が長引いてしまうのです。

マウスピースの交換タイミングと適切な管理

インビザライン治療では、マウスピースの交換タイミングを正確に守ることと、日々の適切な管理が治療を円滑に進める上で非常に重要です。歯科医師の指示に従い、計画通りに交換を行うこと、そしてマウスピースを紛失したり破損させたりしないように注意深く取り扱うことが、治療期間に影響を与えないためのカギとなります。

歯科医師の指示通りに交換する

インビザラインのマウスピースは、通常1〜2週間ごとに新しいものへと交換していきます。これは、段階的に歯を移動させるために、それぞれのマウスピースが特定の期間で歯に力を加えるように設計されているためです。歯科医師から指示された交換タイミングを必ず守るようにしてください。

自己判断で交換時期を早めたり遅らせたりすることは、避けるべき行為です。交換を早めすぎると、歯や歯根に過度な負担がかかり、痛みや歯根吸収などのトラブルを引き起こす可能性があります。逆に交換を遅らせすぎると、歯の動きが滞り、治療計画に遅れが生じてしまいます。定期的な通院で歯科医師に歯の動きを確認してもらい、適切なタイミングで交換を進めることが、安全かつ効果的な治療には不可欠です。

紛失・破損を防ぐための取り扱い

マウスピースの紛失や破損は、治療期間の延長に直結する大きなリスクです。もしマウスピースを紛失してしまった場合、再作成には時間がかかるだけでなく、その間の歯の後戻りを防ぐために古いマウスピースを装着し直す必要が生じることもあります。これは、治療計画に遅れを生じさせ、結果的に全体の治療期間が長引く原因となります。

このような事態を防ぐためにも、マウスピースは外したら必ず専用のケースに保管する習慣をつけましょう。特に、食事の際にティッシュに包んで置いておくと、誤って捨ててしまったり、破損したりするケースが多いため注意が必要です。また、熱い飲み物を飲む際は、マウスピースが変形する可能性があるため、必ず外すようにしてください。適切な取り扱いを心がけることで、大切なマウスピースを守り、治療を中断させることなく進めることができます。

「チューイー」を活用してフィット感を高める

インビザライン治療を効率よく進める上で、「チューイー」という補助器具の活用は非常に有効です。チューイーとは、シリコン製やゴム製の小さな棒状の器具で、これをマウスピースを装着した状態で奥歯から前歯へと順番に数分間噛むことで、マウスピースと歯をより密着させる効果があります。

マウスピースと歯の間に隙間があると、歯に力が伝わりにくくなり、計画通りに歯が動かない可能性があります。チューイーを使用することで、この隙間をなくし、マウスピースのフィット感を高めることができます。特に新しいマウスピースに交換したばかりの頃は、歯とマウスピースの間に違和感が生じやすいですが、チューイーを効果的に使用することで、歯の移動をスムーズにし、治療効果を最大限に引き出すことが期待できます。継続的な使用が、治療期間の短縮にも繋がる大切な習慣となります。

口内を清潔に保ちトラブルを予防する

インビザライン治療中に虫歯や歯周病などの口内トラブルが発生すると、治療を一時中断せざるを得なくなり、結果的に全体の治療期間が延長してしまうリスクがあります。これを防ぐためには、日頃から口腔内を清潔に保つことが非常に重要です。

インビザラインは取り外しが可能なため、食後には必ずマウスピースを外し、丁寧に歯磨きを行うことができます。食べかすが残ったままマウスピースを装着すると、虫歯の原因菌が繁殖しやすくなります。また、マウスピース自体も、専用の洗浄剤を使用するなどして清潔に保つことが大切です。正しいブラッシング方法を身につけ、フロスや歯間ブラシも活用して、口腔内の隅々まで清掃することを習慣づけましょう。清潔な口腔環境を維持することは、治療期間の延長を防ぐだけでなく、健康な歯を保つ上でも欠かせません。

定期検診をスケジュール通りに受ける

インビザライン治療は、定期的な通院が治療の成功と期間遵守のために不可欠です。インビザラインの通院頻度は、従来のワイヤー矯正に比べて少ない傾向にあり、通常は1ヶ月半〜2ヶ月に1回程度です。しかし、この少ない通院回数をスケジュール通りに欠かさず受けることが非常に重要です。

定期検診では、単に新しいマウスピースを受け取るだけでなく、歯科医師が患者さんの歯の動きが計画通りに進んでいるかを確認します。また、口腔内に虫歯や歯周病などのトラブルが発生していないか、マウスピースが適切にフィットしているかなどもチェックします。もし治療計画とのズレや問題が見つかった場合には、その場で微調整やアドバイスを受けることができます。自己判断で通院を怠ると、問題の発見が遅れてしまい、結果的に治療期間が長引くリスクを高めてしまうため、必ずスケジュール通りに定期検診を受けるようにしましょう。

インビザラインの治療期間を短縮することは可能?

インビザライン治療は、理想の歯並びを手に入れるための有効な手段ですが、その治療期間は多くの患者さんにとって気になる点ではないでしょうか。できるだけ早く治療を終えたいと考えるのは自然なことです。インビザラインの治療期間は、患者さん自身の努力が大前提となりますが、それに加えて、特定の補助装置を併用することで期間の短縮が期待できる場合があります。

このセクションでは、治療期間を短縮するための可能性と、その具体的な方法についてご紹介します。ただし、これらの方法は万能ではなく、すべての方に適用できるわけではないこと、また追加の費用が発生する可能性があることも考慮に入れながら見ていきましょう。

光加速矯正装置(オルソパルスなど)の併用

インビザラインの治療期間短縮を考える上で、近年注目されているのが「光加速矯正装置(PBM healing)」と呼ばれる補助装置です。具体的な製品としては「オルソパルス」などが挙げられます。

この装置は、近赤外線と呼ばれる特殊な光を歯の周辺組織に照射することで、細胞の代謝を活性化させ、歯の移動を促進する仕組みです。光の刺激により、骨のリモデリング(再構築)が早まることで、歯がよりスムーズに動くようになり、結果として治療期間の短縮が期待できます。実際に、製品によっては治療期間を最大で半分程度に短縮できる可能性も報告されています。

光加速矯正装置の導入は、すべての歯科医院で行われているわけではなく、追加費用が発生する場合がほとんどです。そのため、ご自身の症状や予算、歯科医院の設備状況などを考慮し、担当の歯科医師とよく相談して検討することが大切です。

まずは歯科医師の指示を守ることが大前提

治療期間を短縮するための補助装置をご紹介しましたが、何よりも大切なのは、インビザライン治療の基本的なルールを患者さんご自身がしっかりと守ることです。

マウスピースの装着時間を1日20時間以上守ること、指示されたタイミングでマウスピースを交換すること、そして定期的な歯科医院への通院を欠かさないこと、これらが治療を計画通りに進める上での最大の鍵となります。また、虫歯や歯周病などの口内トラブルを避けるための丁寧な口腔ケアも、治療期間の延長を防ぐ上で非常に重要です。加速装置のような特別な方法に頼る前に、まずは地道な自己管理と歯科医師との連携を徹底することが、結果的に治療期間を守り、さらには短縮にも繋がる一番の近道だと言えるでしょう。

ワイヤー矯正との比較|期間や生活への影響は?

歯列矯正を検討する際、インビザラインとワイヤー矯正のどちらを選ぶべきか悩む方は少なくありません。矯正治療は見た目だけでなく、日々の生活への影響や通院の負担、そして治療期間など、様々な要素を考慮して決めることが大切です。ここでは、インビザラインとワイヤー矯正を、治療期間だけでなく、見た目や快適性、通院頻度といった視点から比較し、ご自身にとって最適な選択をするための情報をお伝えします。

見た目と快適性の違い

インビザラインは、透明なマウスピース型の装置を使用するため、装着していてもほとんど目立たないことが大きな特徴です。特に、人前に出る機会が多い方や、矯正していることを周りに知られたくない方にとって、この審美性の高さは大きなメリットとなるでしょう。また、食事の際には装置を取り外せるため、食べ物の制限がほとんどなく、普段通りに食事が楽しめます。歯磨きも装置を外して行えるため、口腔内を清潔に保ちやすく、快適な矯正生活を送ることができます。

一方、ワイヤー矯正では、歯の表面に金属のブラケットとワイヤーを装着するため、目立ちやすいという点が挙げられます。近年では、透明なブラケットや歯の裏側に装着する舌側矯正なども登場していますが、一般的なワイヤー矯正は見た目が気になる方もいらっしゃるでしょう。また、装置が常時口腔内にあるため、食べ物が挟まりやすく、食事後のケアがインビザラインと比較して煩わしく感じることもあります。

通院頻度の違い

インビザラインとワイヤー矯正では、通院頻度にも違いがあります。インビザラインは、一度に複数のマウスピースを受け取ることができるため、患者さんがご自宅で新しいマウスピースに交換しながら治療を進めることが可能です。そのため、歯科医院への通院は通常1ヶ月半から2ヶ月に1回程度と、比較的少ない頻度で済みます。仕事や学業で忙しく、頻繁な通院が難しい方にとっては、この通院頻度の少なさは大きな利点となるでしょう。

対してワイヤー矯正の場合、ワイヤーの調整や交換のために、3週間から4週間に1回程度の頻度で歯科医院に通院する必要があります。ワイヤーの調整は患者さん自身ではできないため、定期的な来院が必須です。通院回数が多くなるため、スケジュールの調整が必要になることも考慮しておくと良いでしょう。

治療期間に大きな差はないが、自己管理が重要

インビザラインとワイヤー矯正の治療期間は、本質的に大きな差があるわけではありません。どちらの矯正方法も、歯を動かすという原理は同じであり、治療期間は主に、患者さんの歯並びの複雑さや、どれくらいの範囲の歯を動かす必要があるかといった症例の難易度に依存します。そのため、同じ症例であれば、インビザラインとワイヤー矯正で治療期間が大幅に変わることは少ないと言えるでしょう。

しかし、インビザライン治療においては、患者さんご自身の自己管理が治療の進行に大きく影響します。特に、マウスピースの装着時間を1日20時間以上守ることや、定期的なマウスピース交換を怠らないことが非常に重要です。もし自己管理が不十分で、指示された装着時間を守れない場合、歯が計画通りに動かず、結果的に治療期間が長引いてしまう可能性があります。ワイヤー矯正は装置が固定されているため、患者さんの自己管理による影響が少ない一方で、インビザラインは患者さんの協力が治療成功の鍵となります。

自分はどのくらいの期間が必要?まずは無料カウンセリングへ

ここまでインビザライン矯正の期間について詳しく見てきましたが、ご紹介した期間はあくまで一般的な目安です。一人ひとりの歯並びの状態や、どのようなゴールを目指すかによって、実際の治療期間は大きく異なります。したがって、ご自身の正確な治療期間や必要な費用を知るためには、専門家である歯科医師による診断が不可欠です。

多くの歯科医院では、インビザラインに関する無料カウンセリングを実施しています。まずは気軽に相談してみることで、ご自身の歯並びに対する最適な治療計画や、具体的な期間について専門的な見地からのアドバイスを受けられます。不安や疑問を解消し、納得した上で治療を始めるためにも、ぜひ積極的にカウンセリングを利用してみてください。

シミュレーションで治療後の歯並びを確認できる

無料カウンセリングでは、ご自身の歯並びに関する専門的な診断を受けられるだけでなく、治療後のイメージを具体的に確認できるメリットがあります。多くの歯科医院で導入されている3D治療計画シミュレーション(クリンチェックなど)を利用することで、口腔内をスキャンしたデータから、治療開始から完了までの歯の動きを動画で確認することが可能です。

このシミュレーションにより、「最終的にどのような歯並びになるのか」「どのくらいの期間で目標に到達できるのか」といった具体的な情報を視覚的に把握できます。治療後の美しい笑顔を具体的にイメージできることは、モチベーションの維持にも繋がり、治療に対する不安を軽減し、前向きな気持ちでインビザライン矯正に踏み出す大きな後押しとなるでしょう。

信頼できる歯科医院・認定医の選び方

インビザライン治療の成功は、患者さんの自己管理だけでなく、信頼できる歯科医院選びにも大きく左右されます。インビザライン矯正は専門的な知識と豊富な経験が必要となるため、症例数が多く、治療実績のある歯科医院を選ぶことが重要です。特に、「インビザライン認定医」が在籍している歯科医院は、インビザラインに関する深い知識と技術を持っている証拠ですので、ぜひ参考にしてください。

カウンセリングでは、歯科医師との相性も大切です。治療計画を丁寧に説明してくれるか、疑問や不安に対して分かりやすく回答してくれるか、メリットだけでなくデメリットやリスクについてもきちんと説明してくれるか、といった点をしっかりと確認しましょう。疑問をクリアにせずに治療を進めてしまうと、後悔につながる可能性もありますので、納得できるまで質問し、信頼できる歯科医院を見つけることが成功への第一歩となります。

また、通院のしやすさも重要なポイントです。治療期間が数ヶ月から数年に及ぶこともあるため、ご自身のライフスタイルに合ったアクセスしやすい場所にあるかどうかも考慮に入れると良いでしょう。

まとめ:計画的なインビザライン治療で理想の歯並びを目指そう

インビザライン治療の期間は、一人ひとりの歯並びの状態や、治療への取り組み方によって大きく異なります。しかし、今回ご紹介したマウスピースの装着時間をしっかり守ること、日々の丁寧な口腔ケアを怠らないこと、そして定期的な通院を継続するといったポイントを実践することで、当初の計画通り、あるいはそれよりも早く理想の歯並びへと近づけることができます。

目立ちにくいインビザラインは、仕事やプライベートへの影響を最小限に抑えながら、自信に満ちた笑顔を手に入れるための強力な選択肢です。この素晴らしい治療を成功させるためには、信頼できる歯科医師のもとで綿密な治療計画を立て、患者さんご自身も積極的に治療に取り組むことが何よりも大切です。ぜひ、理想の歯並びと笑顔のために、今日から一歩を踏み出してみませんか。

 

監修者

菅野 友太郎 | Yutaro Kanno

国立東北大学卒業後、都内の医療法人と石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)に勤務。
2018年大森沢田通り歯科・予防クリニックを開業、2025年 東京銀座A CLINICデンタル 理事長に就任し現在に至る。

 

【所属】
・5-D Japan 会員・日本臨床歯周病学会 会員・OJ(Osseointegration study club of Japan) 会員・静岡県口腔インプラント研究会 会員・日本臨床補綴学会 会員 会員・日本デジタル歯科学会 会員・SPIS(Shizuoka Perio implant Study) 会員・TISS(Tohoku implant study society) 主催

 

【略歴】
・2010年 国立東北大学 卒業・2010年 都内医療法人 勤務
・2013年 石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)勤務・2018年 大森沢田通り歯科・予防クリニック 開業・2025年 東京銀座A CLINICデンタル 理事長 就任

 

銀座駅徒歩3分・東銀座駅徒歩10秒の矯正歯科・審美歯科『東京銀座A CLINICデンタル』住所:東京都中央区銀座5丁目13-19 デュープレックス銀座タワー5/13 12階TEL:03-6264-3086

記事監修医師
菅野 友太郎 院長

菅野 友太郎 医師

A CLINIC デンタル 審美歯科 矯正歯科