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2025.07.12

骨切り矯正とは?メリットとダウンタイムを徹底解説

骨切り矯正とは?メリットとダウンタイムを徹底解説

 

目次

 

銀座駅徒歩3分・東銀座駅徒歩10秒の歯医者・審美歯科「東京銀座A CLINICデンタル」です。
顎のズレで噛みにくさや見た目の悩みを抱えている人は少なくありません。
しかし矯正装置だけでは骨格由来の不正咬合を完全に治せないケースがあります。
口腔外科と矯正歯科の双方で研鑽を積んだ専門家は外科的手法と歯列矯正を組み合わせた骨切り矯正を推奨しています。
今回は骨切り矯正の適応症から治療の流れ費用の違いまで実例を交えて詳しく解説します。
読むことで治療期間やダウンタイムを把握し自分に合った選択肢を明確にできるようになります。
結論として骨格から改善する骨切り矯正は重度の出っ歯受け口開咬を根本解決する最短ルートです。

 

骨切り矯正とは何をする治療か

骨切り矯正は顎の骨を計画的に切り理想的な位置へ移動しプレート固定する外科手術と歯列矯正を組み合わせた方法です。
ワイヤーやマウスピースだけでは治せない顎変形症に対し機能と審美の両面を同時に整えます。
手術は全身麻酔下で行い下顎枝矢状分割術やルフォーⅠ型骨切りなど症例別の術式を選択します。
術前術後に矯正装置で微調整を行うため骨位置と歯列が長期的に安定します。
保険適用と自費診療で費用とフローが大きく異なる点が特徴です。

 

骨切り矯正が勧められる代表的な症例

骨格性の出っ歯や受け口は上下顎の前後バランスの崩れが原因で顔貌にも影響します。
開咬では前歯が噛み合わず発音や食事効率が低下し顎関節症を併発することがあります。
左右非対称や長すぎる顎先も骨格の偏りによるため美容整形だけでは噛み合わせが悪化する恐れがあります。
以下は骨切り矯正の適応症の特徴です。

  • 重度の上顎前突で口唇閉鎖が困難
  • 下顎前突によるしゃくれと側貌の歪み
  • 前歯部開咬で発音が不明瞭
  • 左右差のある非対称顔貌
  • 顎先過長や後退でEラインが崩れている

 

保険適用型とサージェリーファーストの違い

保険適用型は顎変形症と診断されると大学病院など指定機関で治療費を抑えて受けられます。
術前矯正で歯を前突させる準備期間が長く総治療期間は4〜5年になることもあります。
サージェリーファーストは自費診療で300万円前後と高額ですが手術を先行するため、術前矯正中の見た目の悪化を避け、早期の顔貌改善が得られます。さらに手術直後からRAP (Regional acceleratory phenomenon)やSAP (Systemic acceleratory phenomenon) という生体反応が起こり、歯の移動が加速されることが学術的に知られています。
以下は両者を比較した注意点です。

  • 保険は費用を抑えられるが装置が表側固定で審美性に制限あり
  • サージェリーファーストは短期改善が見込めるが医療費控除対象外になる場合がある
  • 大学病院は予約待機が長く希望時期に手術できないことがある
  • 自費クリニックは担当医の実績差が大きいため症例写真で確認が必要

 

治療の流れとダウンタイム管理

精密検査でCT解析と咬合シミュレーションを行い術式を決定します。
保険型では術前矯正から開始し手術の1週間前後に入院し全身麻酔で顎骨を移動します。
サージェリーファーストは外科後に矯正を始めるため最初から理想的なフェイスラインで生活できます。
術後3〜4日は腫れがピークとなりチューブ食で栄養を補い1〜2週間で社会復帰が可能です。
骨の癒合を確認しながら術後矯正を進め6か月〜2年で治療完了となります。

 

メリットとリスクを正しく理解する

骨切り矯正は顎機能と顔貌の根本改善後戻りの少なさと美しい横顔ラインが大きなメリットです。
1方で全身麻酔手術ゆえ出血や神経麻痺のリスクが0ではなく経験豊富な口腔外科医の執刀が必須です。
費用面では自費診療の場合高額となるため医療ローンや税控除を活用する人も多いです。
術後の腫れ痛みを乗り切るためには仕事や学業の長期スケジュール調整が欠かせません。
治療を検討する際は複数の専門医でカウンセリングを受け総合的に判断しましょう。

 

まとめ

骨切り矯正は骨格性不正咬合を根本から解決し機能と審美を同時に向上させる高度治療です。
保険適用型とサージェリーファーストでは費用期間見た目の変化が大きく異なるため優先順位を整理することが重要です。
適切な術式選択と術後管理で長期的に安定した噛み合わせとバランスの取れたフェイスラインを実現できます。

 

監修者

菅野 友太郎 | Yutaro Kanno

国立東北大学卒業後、都内の医療法人と石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)に勤務。
2018年大森沢田通り歯科・予防クリニックを開業、2025年 東京銀座A CLINICデンタル 理事長に就任し現在に至る。

 

【所属】
・5-D Japan 会員・日本臨床歯周病学会 会員・OJ(Osseointegration study club of Japan) 会員・静岡県口腔インプラント研究会 会員・日本臨床補綴学会 会員 会員・日本デジタル歯科学会 会員・SPIS(Shizuoka Perio implant Study) 会員・TISS(Tohoku implant study society) 主催

 

【略歴】
・2010年 国立東北大学 卒業・2010年 都内医療法人 勤務
・2013年 石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)勤務・2018年 大森沢田通り歯科・予防クリニック 開業・2025年 東京銀座A CLINICデンタル 理事長 就任

 

銀座駅徒歩3分・東銀座駅徒歩10秒の矯正歯科・審美歯科『東京銀座A CLINICデンタル』住所:東京都中央区銀座5丁目13-19 デュープレックス銀座タワー5/13 12階TEL:03-6264-3086

記事監修医師
菅野 友太郎 院長

菅野 友太郎 医師

A CLINIC デンタル 審美歯科 矯正歯科